全7回 Lightroomの基礎レッスン Part 1. 『Lightroomの特徴』
Lightroomの写真編集ソフトとして優れている上でのポイントとカタログの関わりを説明をしています。
— 目次 —
Lightroomの基礎
Part 0. オリエンテーション
Part 1. Lightroomの特徴 <-- 今ここ
Part 2. カタログについて
Part 3. 読み込みと書き出し
Part 4. データの整理とバックアップ
Part 4-1. Hard Disk内画像データ
Part 4-2. Lightroomカタログデータ
レッスン動画の全文書き出し
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今回のポイントとしては2つ。
1つ目が、Lightroomの3つの特徴、つまり、どういう点がLightroomは優れているのか?ということ。
2つ目が、その特徴を支えているのは『カタログ』という仕組みであるということ。
それでは、具体的に3つの特徴を一つずつ見ていきます。
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まず特徴の一つ目、ワークフローのオールインワン化。
これはLightroomだけでデジタル写真データを扱うワークフローを全て完結できるということです。
具体的には、データの『管理』、『整理・分類』、『編集』、『出力』といったの作業を一つのソフトだけできるようになっています。
Lightroomリリースされる前の時代では、『管理』、『整理・分類』をAdobe Bridge、『編集』、『出力』をphotoshopという風に2つのソフトを同時に使用しなければならないという面倒さがありました。
これが今では、Lightroomのみで全て行えるというのが一つ目のLightroomの特徴です。
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続いて、二つ目の特徴、多彩な写真編集機能を非破壊編集にて実行できるということ。
Lightroomは非常に多彩で便利な写真編集機能があります。
具体的な編集機能については、別レッスンで説明していきますが、これら写真編集機能を非破壊編集にて実行できる。
今回、この非破壊編集とはどういうことなのか?について少し掘り下げたいと思います。
非破壊編集とは?一言でいうと、元画像データにさわる事なく編集が行える。
例えば、Lightroom以外の写真編集ソフトで編集をする場合、まず一旦元画像データをコピーし、その上でコピーした画像に編集を加えていくことになる。
これはコピーしておかねば、元画像がどのようなものであったのかあとから確認したり、一から編集し直したい時に問題となるためです。
しかし、この元画像をさわる際、間違って元画像を削除したり、コピーし忘れて、元画像に上書きしていくという風に、作業ミスする可能性がある。
つまり、元画像データにさわる事自体がリスク。
これをLightroomでは、元画像データにさわる事なく編集が行える。それが非破壊編集です。
まとめると、Lightroomでは写真編集を元画像データを失くしたり、上書きしたりするリスクがない状態で行っていけるというのが第2の特徴。
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3つ目は、作業時間の軽減というもの。
当たり前の事ですが、写真家や写真愛好家にとっての本文は写真を撮ること。机の前に座って、ネチネチと長時間にわたって、写真を編集することではない。アナログの暗室(Darkroom)の時代に比べれば、デジタルに移行後はそういった撮影以外の写真編集に関わる作業時間は劇的に短くなりました。
しかしそれでも、もっと作業時間が短くなるというのは当然良い事。
こういった設計思想に基づいてLightroomでは写真の編集時間を短くする工夫がされている。
先に説明した第一の特徴、ワークフローのオールインワン化もそういった時間短縮の一環ではありますが、それ以外にも二つ時間短縮する工夫がある。
一つが、画像の検索スピード(豊富な写真整理ツール)。
撮影を行っていけば、画像データが何千、何万となってきます。
そういった画像データの山から特定の一つを見つけだすには写真整理ツールが必要となる。
Lightroomではとても多くの写真整理ツールが用意されている。
作業時間短縮の工夫の二つ目が、写真編集作業を保存する必要がないということ。
これは使われた事がない方には少々イメージする事が難しいと思いますが、Lightroomでは写真の編集途中で作業を保存する必要ない。
いつでも作業をしたい時にして、止めたい時にやめれば、その作業内容は全てLightroomが自動保存する。
それにより、画像ファイルを閉じたり、開いたり、保存したりというような地味に時間が取られる作業がなくなる事で作業時間の軽減できる。
これらが3つめの特徴、作業時間の軽減です。
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以上、Lightroomの特徴して、3つ説明してきました。どれも非常に魅力的な特徴だったと思います。
今回覚えてほしい事としましては、3つの特徴に加えて、これらの特徴を支えているのが『カタログ』という仕組みであるということ。
この『カタログ』とはどういうもので、どうLightroomの中で機能しているのか?については、次のレッスンで解説していきます。