全7回 Lightroomの基礎レッスン Part 2. 『カタログについて』
Lightroomを支える仕組みのカタログについて説明をしています。
— 目次 —
Lightroomの基礎
Part 0. オリエンテーション
Part 1. Lightroomの特徴
Part 2. カタログについて <-- 今ここ
Part 3. 読み込みと書き出し
Part 4. データの整理とバックアップ
Part 4-1. Hard Disk内画像データ
Part 4-2. Lightroomカタログデータ
レッスン動画の全文書き出し
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前回はLightroomの特徴とその特徴を支えているのがカタログだという所まで話をしました。
今回Part2では、そのカタログとはどういうものなのか解説していきます。
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そもそもカタログとは何なのか?
一般的なカタログの例を見て考えたいと思います。
画像は車のカタログ。
こういったカタログを通して、どんな車が販売されているのか?価格はいくらなのか?機能は?などなどの情報を得る事ができる。しかしこれらは、当たり前の事ですが、紙にプリントされた単なる情報であって、物理的に実際の車がそこにあるという訳ではない。
これがカタログというもの。
この車のカタログの例を、Lightroomのカタログに話を置き換えると、Lightroomカタログ上で画像データを確認する事ができるが、実際の元画像データがそこにあるという訳ではないということ。
これがカタログのコンセプトなんです。
この事を踏まえたうえで、次のカタログのフローと注意点を見ていきたいと思います。
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まずはフローから。
Lightroomを起動させて一番最初に行う事は、LightroomにHarddisk内の元画像データを読み込ませること。
この読み込みによって、Lightroom内でカタログが形成される。
そうすると、Lightroomで読み込んだ画像が表示されます。
この表示された画像を元に、作業を行っていく。
ここで勘違いしやすいのが、Lightroom上で読み込んだ画像が見れるため、元画像データがコピーされて新たにカタログ内にあるように錯覚してしまう。
コピーされたんだったら、HardDisk内の元画像データ削除してしまってもいいんじゃないかと思ったりしてしまうのですが、これは大きな間違い。
Lightroom上で見えているのは、元画像データのコピーではありません。なので、HardDisk内の元画像データを消去してはいけない。
実際にカタログで見えているのは、『読み込み』時に生成された別の小さい画像データ。
このようにLightroomのカタログは小さい画像データを読み込み時に生成して格納したりする他、3番目のような編集作業の内容や履歴情報なども取り込んで格納したりする。
次のページに、カタログがどういうタイミングで、どのような情報を取り込み格納しているか?まとめてあります。
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カタログが情報を格納するタイミングは大きくわけて2つあります。
1つが画像データの『読み込み』時、2つ目が作業内容の情報を随時取り込み格納。
それでは、それぞれのタイミングで何を取り込んでいるのか紹介していきます。
『読み込み』時では、ファイル名とどこに保存されているかのディレクトリ、あと、撮影日時や条件のメタデーター、最後に先ほどカタログで見ているのは元画像データでなくて、生成された小さいプレビュー画像と説明しましたが、そのJPEG画像データ。
次に作業随時に取り込んでいる情報としては、コントラストをどれだけ上げたとか、彩度を変更しただとかの編集内容、いわゆる編集レシピとその履歴、次にLightroomで用意されている各種画像の整理ツールを使って、画像を分類したり、レーティングを付けたりというような情報。
最後にスマートプレビュー画像、これは読み込み時に生成される画像とは違いまして、Lightroomにはスマートプレビューという機能がある。これは元画像データがPC上になくても編集できるという機能。その際に使用されるスマートプレビュ画像データがカタログに格納される。
以上、今回はカタログについてみてきました。
これでなんとなくカタログというものを理解頂けたのはないでしょうか?
次回はカタログの理解確認のためのかんたんな復習を兼ねて、Lightroomで使われている言葉の意味を見ていきます。