カメラ、写真を楽しむイベントまとめ(国内編)

一言に『カメラ、写真を楽しむ』という言葉にも人それぞれ多彩な意味があることでしょう。
最新のカメラや撮影機器に関心がある方もいれば、一流フォトグラファーの作品を見たり、生の声を聴いてみたい方や、中には、写真作品やブックを購入したいという方まで様々な写真の楽しみ方があると思います。

今回、カメラ・写真関連の国内で開催されているイベントを4つのカテゴリーに分けてまとめてみました。
自身の興味に照らし合わせて、一度足を運んでみる参考にしてみて下さい。

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イベント4つのカテゴリー

イベントを以下の4つのカテゴリーに分類。どのイベントも一般の方でも参加可能です。

1.写真関連機器が一同に集う業界の展示会
2.写真を商業的に扱い売買をするフェア
3.写真を見せる・見るを重視した写真フェスティバル
4.撮影した写真を展示できる展覧会

従来からのメーカー主導型カメラ、撮影機器関連用品などのハード系の展示会が強固かつ大規模に開催されている一方、写真そのものを見たり、売買したり、展示させたりというソフト系のイベントも関係企業、地方自治体、コミュニティーなどを介し組織化され規模も大きく活発になってきていると感じています。
今後もそういったソフト系イベントが生まれ、継続、成長していくというところに、写真文化の伸びしろが残っているというのが2015年時点での国内状況ではないでしょうか。

それでは、それぞれのカテゴリーのイベントを順に紹介していきます。
 

1.写真関連機器が一同に集う業界の展示会

過去に統合や分離、名称の変更が繰り返されてきた写真関連機器の展示会ではありますが、下2つに集約され、落ち着きを取り戻した感があります。どちらの展示会も集客が多く大変賑わっています。

a. CP+(シーピープラス)
毎年2月中旬横浜みなとみらい(パシフィコ横浜)で4日間に渡り開催されるプロ・一般ユーザー向け最新のカメラ映像機器中心の展示会。
各カメラメーカーもこのCP+に合わせて新機種の発表を行ったり、ブースでは製品紹介・セミナーが行われ、全国の業界関係者、カメラファンが訪れる一大イベントとなっている。
ネットでは入場事前登録を行えば、1500円(税込)の入場料が無料となる他、イベント・講演(予約必須)の予約が行える。特に土曜・日曜の人気イベント・講演などは席が直ぐに埋まるため、1か月程前から訪問日程を決め、参加したいイベント・講演の事前予約をしておく必要がある。

cp+
 
b. PHOTO NEXT(フォトネクスト)
毎年6月中旬東京ビックサイトで2日間に渡り開催される写真業界関係者向けの機器、ビジネスソリューション中心の展示会。
写真ラボビジネスは下火であるが、日本が培ってきた写真館文化(学校写真、婚礼写真、子供スタジオ、イベントフォト)の最新のトレンド、商材などが一同に紹介されおり、業界関係者間のビジネスも活発に行われているのを感じることができます。入場無料。

photonext
 

2.写真を商業的に扱い売買するフェア

日本のアート写真マーケットの規模は欧米に比べてまだまだ小さいものでありますが、近年様々な面白い試み・狙いを持ったイベントが開催されてきています。どのイベントも持続され、大きく飛躍していくのを祈るばかりです。

a. TOKYO PHOTO(トウキョウフォト)
パリやニューヨークのような写真市場を日本国内にも創出することを目的に2009年から毎年開催されており、2014年10初旬に東京丸の内で開催され6回目を迎えた。
国内外のギャラリーが参加しており、入場者はアート写真を閲覧・購入することができる。

tokyophoto
 
b. HILLSIDE TERRACE Photo Fair(ヒルサイド テラスフォトフェア)
2014年9月初旬に代官山で第1回が開催された。広告写真大手アマナが中心となり、ギャラリー、書店、出版社が参加している。
写真作品は売れにくい状況ではあるが、このフェアではまだ売れているフォトブックに重点を置いた点が特徴的。

hillside
 
c. AXIS フォトマルシェ
上と同じく2014年10月中旬に第1回目が開催された。東京港区のデザイン会社AXIS社のギャラリーにて
国内の約15ギャラリーが参加して行われたカジュアルなフォトフェア。低価格(約3万円~)の写真作品をユーザーに販売することで写真の売買市場の裾野を広げていこうという戦略的なイベント。

axis
 

3.写真を見せる・見るを重視した写真フェスティバル

現在、アートの世界において「ビエンナーレ」や「トリエンナーレ」と呼ばれる新しい芸術表現を地域コミュニティーの中で、展示、訴求していく試みが世界中でなされています。
写真においても同様に地方自治体が主体、協賛という形での大規模な国際的な写真フェスティバルが開催されており、近年新しいイベントも出てきています。

a. 東川町国際写真フェスティバル
NHKでも取り上げられた全国高校の写真部の日本一を決める「写真甲子園」の開催地でもあり、写真文化首都を宣言する北海道東川町で毎年夏(今年は2015年8月5日~9月3日の期間)行われている写真フェスティバル。期間中はワークショップ、ポートフォリオレビューなど様々なイベントが行われています。

higashikawa
 
b. KYOTOGRAPHIE(キョウトグラフィ)
2013年から開催され、今年(2015年4月18日~5月10日)で3回目を迎えるKYOTOGRAPHIE。
歴史ある京都の町家、寺院、神社などが写真展の会場となり国内外の有名写真家の作品を見ることができる他、写真関連のワークショップや写真家、キュレーターによるポートフォリオレビューなども行われています。

kyoutographie
 

4.撮影した写真を展示できる展覧会

デジカメやネットが普及し多様な写真に接する機会が増えた現在でも、昔ながらの写真展・個展が絶えることはありません。また個展に比べ開催のハードルが低く、集客も期待できる合同写真展の形態をとる展覧会も開催されています。自身の作品展示の第一歩としては良い機会となることと思います。

a. 御苗場
毎年2回、CP+と同時開催される横浜と夏の時期に関西で開催されており、出展審査不要という特徴をもった合同写真展示イベント。参加希望者が多く展示枠が早々に埋まるため、応募受付の開始時期などを事前に調べておく必要がある。

onaeba
 
b. “PHOTO IS”想いをつなぐ。3万人の写真展
FUJIFILM(フジフィルム)主催の“写真に 込めた想い”を書き添えて展示する日本最大級の参加型写真展。2015年で10年目を迎える。

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