全8回キャンバス制作レッスンの第3回『回り込み処理』
ここではキャンバスプリント特有の画像の回り込みの対応の方法を解説していきます。
まず、『回り込み』とは?に関してですが、木枠側面への回り込み部分をどう対応するかということになります。
下参考画像では➀生地のまま、➁ミラーリングの2つのパターンを示しています。
この2つ以外にも様々な対応方法がありますが、今回は『ミラーリング』の方法を見ていきたいと思います。
目次
(画像処理編)
1.オリエンテーション
2.画像サイズの調整
3.回り込み処理 <-- 今ここ
4.プリント作業(キャンバス作り作業編)
5.プリントにコーティング
6.木枠組み立て
7.キャンバスの張り方
8.4角を綺麗に処理する
目的と作業環境のおさらい
製作開始前に。
本レッスンの目的及び画像処理編の作業環境(準備品)は以下になっております。
目的: 20 x 25cm(高さx幅)のキャンバスを製作する
作業環境: PIXUS Pro-100(Canonプリンタ)
インクジェットキャンバス用紙 A3サイズシート x 1枚
adobe photoshop elements 12
Widows OS
*上記作業環境は参考例です。プリンタメーカー、プリンタ型式、Photoshop Elementsのバージョン、OSの種類によって異なる場合があります。
手順1.レイヤーを複製し、カンバスサイズ変更で回り込み部分を作る
前回のレッスンでサイズ調整した画像がPhotoshop Elements上に開かれている事を確認して下さい。
上部メニュー欄の『レイヤー(L)』からプルダウンメニュー『レイヤーを複製(D)』を行います。
次に上部メニュー欄の『イメージ(I)』からプルダウンメニュー『サイズの変更(R)』⇒『カンバスサイズ』を選択して下さい。
『カンバスサイズ』の画面が現れたと思います。そこから『高さ(H)』を『200mm⇒248mm』に、『幅(W)』を『250mm⇒298mm』に変更し、『OK』を押します。
ここでは『高さ(H)』、『幅(W)』共に48㎜分付け足す変更をしましたが、何故この長さを足したのか?という考え方を説明しておきますと、キャンバスを貼る木枠のサイズを考慮した上での数値設定が必要になります。
今回使用しているキャンバス木枠サイズは側面が18㎜になっており、少なくとも側面をキャンバスでカバーするにはぴったりサイズで18㎜x2辺=36mmの余分が必要になります。しかし、ぴったりサイズではキャンバスは木枠を覆うため不十分です。なのでもう少しの余分として6mmx2辺=12mmを付け足して、36mm+12mm=合計48㎜としています。
下のようにカンバスサイズが追加した分だけ余白(白色)が作成さればひとまずOKです。
手順2.変形ツールで上下ミラーリングを行う
続いて、左側のパレットから『長方形選択ツール』を選択して、先ほど付け足したしたカンバスサイズの余白部分を覆います。
余白(白色)を覆った選択範囲をそのままドラッグして下側に移動させます。
下の位置に選択範囲を移動させた後、右クリックをすると、メニューが現れ、『自由変形』を選択します。
『自由変形』を選択後、自由変形範囲の下辺のタブを左クリックをし、ドラッグしたままぐぐっと上の方に移動させます。そうするとミラーリングされた画像が余白(白色)部分を覆っていきます。
画像が余白(白色)部分を完全に覆った事を確認できれば、右端に表示されるチェックボックス『✓』をクリックします。
同様の手順で下辺の余白(白色)部分のミラーリングを完了させて下さい。
下辺の完了後、上部メニュー欄の『レイヤー(L)』からプルダウンメニュー『画像を統合(F)』を選択します。
手順3.再度レイヤーを複製し、左右のミラーリングを行う
先の作業で上下辺のミラーリングが完了しました。次は左右辺のミラーリングを行っていきます。
上部メニュー欄の『レイヤー(L)』からプルダウンメニュー『レイヤーを複製(D)』を選択します。
上下辺での作業と同じく、『長方形選択ツール』⇒『自由変形』を行い左右辺のミラーリングを行っていきます。完了後は、上部メニュー欄の『レイヤー(L)』からプルダウンメニュー『画像を統合(F)』を選択し、終了となります。