全8回キャンバス制作レッスンの第4回『プリント作業』
ここではインクジェットプリンタでのキャンバスのプリント設定を解説していきます。
通常の写真用紙へのプリントと違い、キャンバスへのプリントは『用紙サイズ』や『用紙の種類』などの各設定に注意を払う必要があるものの、特段難しい作業ではありませんので早足で見ていきたいと思います。
目次
(画像処理編）
1．オリエンテーション
2．画像サイズの調整
3．回り込み処理
4．プリント作業 <-- 今ここ
（キャンバス作り作業編）
5．プリントにコーティング
6．木枠組み立て
7．キャンバスの張り方
8．4角を綺麗に処理する
目的と作業環境のおさらい
製作開始前に。
本レッスンの目的及び画像処理編の作業環境(準備品)は以下になっております。
目的： 20 x 25cm(高さx幅)のキャンバスを製作する
作業環境： PIXUS Pro-100(Canonプリンタ）
インクジェットキャンバス用紙 A3サイズシート x 1枚
adobe photoshop elements 12
Widows OS
＊上記作業環境は参考例です。プリンタメーカー、プリンタ型式、Photoshop Elementsのバージョン、OSの種類によって異なる場合があります。
手順1．キャンバスプリント用に各プリント設定を変更し、プリントする
前回サイズ調整した画像がadobe photoshop elements上に開かれていることを確認して下さい。
まず、上部メニュー欄の『ファイル(F)』からプルダウンメニュー『プリント(P)』を選択します。
『プリント』画面が現れたと思います。➀→➃までを順に進んでいきます。
➀『プリンターを選択:』で使用するプリンタ（本レッスンではCanon PIXUS Pro-100)を選択してください。
➁『用紙サイズを選択:』にて『A3(アート紙 余白30㎜)』を選びます。Canonプリンタではキャンバスはアート紙カテゴリーになるため、『A3』ではなく、『A3(アート紙 余白30㎜）』が適切な選択になります。
➂『プリントサイズを選択:』にて『実サイズ(29.80cm x 24.80cm)』を選びます。実サイズは画像データーのサイズになります。前回までのレッスンで画像サイズを29.80cm x 24.80cmに調整した事がここで活かされます。
➃『設定を変更』を選択します。
『設定を変更』画面が現れます。
上から順に、『用紙の種類:』を『キャンバス』に変更します。『用紙トレイ:』を『手差し』にします。前の設定にて用紙サイズを『A3(アート紙 余白30mm)』に既に変更しているので、ここでは念のため『用紙サイズ:』が『A3(アート紙 余白30mm)』になっている事を確認し、全て良ければ、最後に『OK』をクリックします。
『プリント』画面に戻りますので、左下段の『詳細オプション(M)』を選択します。
『カラーマネージメント』タブを選択し、『カラー処理(N):』にて『プリンターによるカラー管理』を選択、次に『マッチング方法:』を『相対的な色域を維持』(＊1)を選び、『OK』をクリックします。
＊1: 『相対的な色域を維持』を含めた他のマッチング方法の意味をこちらのレッスンで解説していますので、参考に
して下さい。
以上でキャンバスをプリントするための準備が整いました。
プリンタの手差しトレイにキャンバスをセットしていることを確認し、『プリント(P)』を押して下さい。プリントが開始されます。
